甘い狼の幸せな苦悩
バレンタインの憂鬱
(38頁)
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「なぁ田辺?愛を伝える為にさ、女の子達が勇気を振り絞ってるこんな夜に、俺らは男同士で過ごすなんて寂しいよなー」
「………」
振り絞ってくれる相手もいねぇのに何言ってんだコイツ。
「あの……これどうぞ。いつもお世話になってるお礼です……だってさ!」
は?
「何言ってんだ?」
ニヤニヤと笑ってチョコを見せる田中。
「愛姫ちゃんからもらっちゃった!」
「……そうかよ」
「真っ赤になっちゃってさー。かーわいいよなぁ愛姫ちゃん」
「……うるせぇよ。とっとと働け」
何が可愛いだ。
つきあうと決めた時にはボロクソに言いやがったくせに。
「愛姫ちゃんって実は俺にも気があるんじゃないのかなぁ?」
「………」
………殺すか……
(38頁)
著:凛梨 先生
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